タツモ【6266】 プライム(内国株式)

タツモ株式会社は、半導体関連機器、液晶製造装置、精密金型及び樹脂成形品、表面処理用機器の製造・販売を行う企業。

タツモ【6266】 プライム(内国株式)

タツモ株式会社は、半導体関連機器、液晶製造装置、精密金型及び樹脂成形品、表面処理用機器の製造・販売を行う企業。

事業内容

タツモ株式会社は、主に半導体関連機器、液晶製造装置、精密金型及び樹脂成形品、表面処理用機器の製造と販売を行っています。同社は、連結子会社14社と持分法適用関連会社1社を含むグループで構成されています。

タツモの事業は大きく3つのセグメントに分かれています。まず、プロセス機器事業では、半導体や液晶ディスプレイの製造プロセスに関連する機器の開発、製造、販売、メンテナンスを行っています。特に、半導体装置部門では、塗布装置や現像装置、先端パッケージ向け装置が主力製品です。

搬送装置部門では、半導体製造工程間のウェーハを搬送する産業用ロボットを開発、製造、販売しています。米国での販売とメンテナンスはTAZMO INC.が担当し、設計や組立はTAZMO VIETNAM CO., LTD.が行っています。

洗浄装置部門では、半導体製造用の洗浄装置を開発、販売しています。コーター部門では、TFTカラー液晶ディスプレイ向けのカラーフィルター製造装置を提供し、国内外のメーカーに販売しています。

金型・樹脂成形事業では、精密金型と樹脂成形品を製造、販売しています。主な製品は電子機器向けコネクター類とエンボスキャリアテープです。国内販売はタツモが担当し、海外では上海龍雲精密機械有限公司が製造・販売を行っています。

表面処理用機器事業では、プリント基板製造装置を製造、販売しています。主な製品はメッキ処理装置と回路形成装置で、製造は富萊得科技(東莞)有限公司が行い、中国国内およびその他の国へは富萊得(香港)有限公司を通じて納入しています。日本国内では株式会社ファシリティが担当しています。

経営方針

タツモ株式会社は、半導体製造装置や搬送機器を中心に、グローバルな事業展開を推進しています。同社は、ユーザーのニーズに応じた高性能な製品を適切な価格で提供することを目指し、技術革新と情報収集を重視しています。この基本方針のもと、挑戦を社是とし、企業価値の向上を図っています。

タツモは、半導体製造装置の共同開発を通じて成長を目指しています。特に、プリント基板製造装置や紫外線照射装置の技術を活用し、シナジー効果を追求しています。また、独自性のある装置の開発に注力し、顧客ニーズに応じた製品を提供することで、売上の拡大を図っています。

同社は、2025年までの中期経営計画「TAZMO Vision 2025」に基づき、売上高41,000百万円を目標としています。2024年の実績では売上高は目標に届かなかったものの、利益は計画を上回る結果を達成しました。今後も継続的な売上と利益の拡大を目指しています。

タツモは、半導体業界の変動に対応するため、設計の見直しや生産管理の徹底を行い、短納期とコストダウンを実現しています。また、研究開発に注力し、高品質で付加価値の高い製品を提供することで、業績の安定化と新たな事業の成長を図っています。

同社は、CSRを重視した経営を推進し、コーポレート・ガバナンスの強化に努めています。財務体質の強化と株主への利益還元を重要課題とし、配当性向20%の実現を目指しています。内部留保資金は研究開発や財務体質の強化に充当し、安定的な配当を継続する方針です。